怒涛の一日のはじまり(その2)

チビタマに会えたのはすごく幸せだけど、
いろいろ不手際があって、ちょっとだけ涙の出産になった。

*****

陣痛室で着替えを済ませ、お腹に心拍モニターを装着。
痛みが来たら、長く息を吐いて力を抜くように指示される。
いきんでしまうとへその緒から赤ちゃんに酸素がいかなくなり、
赤ちゃんも苦しくなってしまうのだそう。

はじめはオットと話している余裕もあった。
静かな病院、いよいよかあ、という思い。

長く息を吐いて、痛みを逃すこともできたのも最初だけで、
段々痛みが我慢できなくなってきて、
息を吐くときに「あーー!いーー!」と叫んでしまう。
最終的には息を吐くとき「痛いーー!」と恥も外聞もなく叫んでいたww
もう、あれは本当にこの世のものとは思えないくらい痛かった。

マタニティクラスで出産の映像を見させられたんだけど、
その妊婦さんは、きちんと段階を追って呼吸法をしていたんですね。
あんな冷静に呼吸法をやれるとは、あの妊婦さんすごいよ…と今は思いますww
いざその場になってみると、そんな呼吸法をやっているヒマもないくらい、
半分パニックになっていた。
目を開けて呼吸法をしましょうと言われていたのに、ほぼ目を閉じてましたww

オットには陣痛がきたら腰をマッサージしてもらい、
肛門にテニスボールをあててもらったり、水分補給させてもらったり。
サポートしてもらいました。

*****

子宮口は順調に5時か6時くらいには10センチに。
これで分娩台に行けるー!と思ったらそうは問屋が卸さない。
まだ陣痛が弱かったみたいで、もう少し様子を見ましょうとのこと。
まだこの地獄の苦しみが続くのか…!(精神が折れそうになる)

*****

陣痛が来たらひたすら息を吐いて痛みを逃すようにするが、
それもそろそろ限界。
助産師さんに経過を見てもらう。
ここからはいきみの練習をしましょう!とやっと許可が。
(でもまだ分娩台には行かないww)

陣痛室でいきみの練習をする。
痛みのピークの前に息を大きく吐いて、ピークが来たら息を吸って止める。
腰を丸めて、おへそを見て、尻に力を入れる。
限界までいきんで、我慢できなくなったら脱力。
脱力後は全身の力を抜いて深呼吸。

と簡単に言われるけど、これが難しい。
特に脱力後のリラックスができなくて、どうしても力が入ったままになってしまう。
(赤ちゃんが苦しくなってしまうので、力を抜かなければいけないのだ)

陣痛がくるたびに、いきみの練習を何度となく繰り返す。
こんなにいきんで苦しくて脱力できなくて、チビタマ大丈夫なのかと不安になる。
そして一回いきむごとに腰に割れるような痛みが…!
これには本当に参りました。
練習⇒腰が痛いー!と叫ぶ。もう周りなんてかまってられない。
出産って本当、理性が崩壊しますね^^;

いきみ後のリラックスが本当にもうできない状態になってきたところで、
助産師さんが、子宮に手を入れて赤ちゃんの様子を見る。
「こっちこっち」と赤ちゃんの位置を微調整していたみたい。
何度かぐりぐりされていると、突然パシャッと大量に水が流れ出た。
あ、これが破水か!ってはっきりわかるくらい、水が流れた。

破水したのでもう分娩台でしょう、と思ったら、
陣痛の間隔がもう少し短くならないと…と言われてしまう。
えー!まだなのーー!!
正直、この頃には精神的に限界がきてました。
だってもう子宮口全開してから、4〜5時間たってるんだよーー!
イメージとしては、破水⇒即出産、もしくは子宮口全開⇒即出産、
だと思っていたのに、どちらにもあてはまらず。
出産が人それぞれって本当でした^^;

それからしばらくして陣痛の間隔も短くなり、
いよいよ分娩台に行く頃には、精神も体力もヘロヘロ。
でも、最後の大仕事が待っているのです!

*****

10時、分娩台に上がる。いよいよ出産です!
いきみの練習の成果を見せるときが来た!
まあ、分娩台でもいきむたびに腰が痛いー!と叫んでいたわけですがww
でも、助産師さんや先生からは「うまいうまい、その調子」と褒められました^^

一生懸命、いきむたびお股に力を入れるけど、
自分ではチビタマが下りてきている感覚はわかりませんでした。
なので、本当にうまくやれてるのか、チビタマはうまく生まれるのか、
先の見えない状態で、ただひたすら痛みがきたらいきむのみ。

そのうち頭が見えて来たみたいで、お股になにか違和感が。
すかさず先生に「会陰切開しましょう」と言われるが、
答える余裕もない。もうどうにでもして〜。

早くチビタマを出してあげたいのに
なかなか痛みが来ないからいきめなくて、結構苦労しました。
この時は、早く陣痛来て!来て!と思ってました。

お股に塊を感じる。頭が出てきたようだ。
こっちとしては辛いから、もう一気に出しちゃいたいのに、
先生は「もう1回、次(のいきみ)で」と言われる。
えーーっ!と思うけど、仕方ない。
オットが「もうちょっとだよ」と励ましてくれる。

そうして、もうこれが最後と、力いっぱいいきんだ。
「はい、力抜いて!力抜いて!」と言われ、意識朦朧のまま力を抜く。
すると、お股からズルリと何かがーー!!

2015年8月13日 10時40分

「う、生まれたーー!」

が私の第一声でした。
私のお股の方で、赤ちゃんがふにゃぁふにゃぁと泣いている。
産まれたてほやほやの小さなか弱い泣き声。
スタッフの皆さんもホッとした表情。
「元気な男の子ですよ」と言われる。男の子だったかー^^

産まれた瞬間、体も心もすべての力が脱力した。
やったー!産まれたー!やっと会えたねー!よかったー!
とかそんなことをオットに言ってた気がする。

怒涛の展開が過ぎて、ヨメは放心状態。
しかし、術後の処置がある。
出産後の処置(胎盤の排出、会陰の縫合)をしてもらい、
チビタマはへその緒の処置をしてもらう。
その後、カンガルーケア(生まれてすぐにママのお腹に乗せる)。

チビタマはぺちょんと私のお腹に乗ってくれた。
青紫のしわくちゃな塊。
しっとりしていて、羊水なのかちょっと生臭い匂いがした^^;
産まれて1時間もたたないたどたどしい赤ちゃんなのに、
ちゃんとお乳に吸い付いて、ごくごく初乳を飲んでくれました。
この感動は一生忘れないと思います^^
(つづく)

14回目健診(40w2d)〜怒涛の一日のはじまり。

頭ではもういつ生まれてもおかしくないってわかっていたけど、
実際その場に立ち会ってみた感想としては、
心の準備、なにそれ?って感じでした^^;
いよいよ出産かーって感慨もなにもなく、
わーーーっ!ってフェイドインして、
そのまま一気にクライマックスに突入した感じ。

というわけで、いよいよ怒涛の出産へ突入です!!

*****

午前中、妊婦健診。
夏休み中のオットにつきあってもらう。
NSTをするも、なかなか赤ちゃんのよい数値が取れず1時間近くベッドで横になる。
ずっとチビタマは寝ているらしく、元気な数値が取れない。
前回とは逆で、チビタマの天邪鬼っぷりに苦笑いだ。
(前回は暴れすぎて、平静時の数値が取れなかった)

予定日を過ぎているが出産の兆候がないため、
内診の時に陣痛を促すため子宮を少し強めに刺激される。
(子宮口は1.5センチ)

*****

子宮口を刺激されたせいか、帰宅後、うっすらと出血が見られるようになる。
家でのんびり過ごしていたが、段々と生理痛のような痛みが出てきた。
これが前駆陣痛?!

段々と下腹部と腰に痛みが出てきて、痛む⇒痛みが引くを繰り返す。
それでもまだ「これが陣痛なのかなあ?」と思っていたヨメww

もしもの時に備えて早めに夕食・お風呂をとる。
20時くらいからお腹の痛みの間隔を計りはじめる。
20分だったり30分だった痛みの間隔が、段々10分間隔になる。
ブラタモリ」の再放送を確か見ていた気がするが、
お腹の痛みが気になってよく覚えていない。

お腹と腰が痛みだすとさすって、しばらくすると収まるの繰り返し。
段々腰が割れるように痛くなってきた。うん、間違いなく陣痛でしょうww

23時、痛みの間隔が10分になったので、そろそろ電話した方がいいのかなあ(結構、電話するタイミングって難しいですよね。どこまで痛みを我慢すればいいのか、とか考えちゃいます)と病院に電話すると「5分間隔になったらもう一度電話ください」と塩対応される。「え?そういうものなの!?(結構、痛いんですけど!)」

0時、いつでも病院に行けるように、居間で洋服を着たまま就寝。
しかし、ヨメは痛みのため、うとうとするだけで眠れない。
ずっとお腹と腰をさすって、座ったままうつらうつらしていた。

3時、痛みの間隔が5分になったので病院に電話すると、来院するように言われる。
この頃になると、もう下腹部が痛くてまともに歩けない。
ひたすらお腹と腰をさするのみ。

4時、子育てタクシーを呼んで病院の緊急外来に到着。
診察の結果、子宮口が5センチ開いているとのことで即入院。いよいよ出産が始まる!
(つづく)

出産予定日!

出産の兆候がないまま、出産予定日を迎えました!
いつ陣痛や破水が来てもおかしくない状況なので、
ハラハラと気が気でない時間を過ごしてます。
ちょうどオットが夏休みに入ったので、
夏休み中に生まれてくれると助かるな〜。

ときどき「これば前駆陣痛かなあ?」というような
軽い生理痛のような痛みがあるものの、
実際はよくわからない。

陣痛が来たら本当にわかるものなのか!?
とかなり不安。
ネットを見れば「陣痛は絶対わかる!」っていう人がほとんどだけど、
初めての痛みで、本当にわかるのかなあ。

*****

お腹はパンパンに膨れ上がっている。
このお腹のふくらみとももうすぐお別れ。
チビタマに会えるのはもちろん楽しみだけど、一抹の寂しさも。
十月十日、そんな長い間、ママのお腹にいてくれたんだもんね。
最初は豆粒だったチビタマがどんどん人間の形をしてきて、
ささやかだった胎動は、いつしかボコボコ蹴り飛ばされるほどに。
お腹の中のチビタマは、毎日元気に動いている。
右わき腹をキックされると痛い。
多分、膀胱は頭でぐりぐりされている。

本当にそこにはチビタマという命がいるのだ。

13回目健診(39w0d)

・血圧
・体重
・採尿
・子宮底長
・腹囲
・心拍エコー
・内診

とくに問題なし。
まだ生まれる兆候は見えない。

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妊娠したらやりたかったことのひとつが、
お腹のふくらみを横から写真撮影すること。

以前、妊婦さんのお腹が大きくなっていって、
最後、ママとパパと赤ちゃんで終わる、
っていう動画を見て、いいな〜と思っていたんだよね。

それで、1週間ごとに横向きで写真を撮影して、
自分のお腹がふくらんでいく様を残しました。

マタニティフォトをわざわざスタジオに行って撮影はしなかったけど、
出産直前の一番大きなお腹の時に、
オットと二人で撮影した写真はとてもいい記念になりました^^
(その後、生まれた赤ちゃんと三人で撮影して完結)

緊急事態?!

6月の出来事です。

*****

朝、起きたら、おまたがびしょ濡れになってました。
まさか!破水した!?

大慌てで病院に電話すると、
緊急外来で来てください、と言われたので、
急いで準備して、タクシーを呼んで、オットとともに病院へ。

朝7時。
緊急外来口から車いす(人生初車いす!)に乗せられ、診察室へ。

もし破水していたら即入院。
オットは会社へ行く準備をしてきていたけど、
入院となったら休暇を取ってもらうことに。

で。
診察の結果は破水はしていないとのことでした(ほっ)

小部屋で赤ちゃんの心拍モニターを小一時間ばかり計測し、
問題ないことを確認して、帰宅となりました。

*****

この時期は、本当に些細なことが気になる時期だったので、
たとえ結果がおもらしだったとしても、駆け込んでよかった。

それから期せずして、登録しておいた子育てタクシーを利用することができた。
事前に住所と行き先を登録してあったため、スムーズに移動することができ、
また、運転手さんが子育てタクシーの教育を受けている人なので、
安心して利用することができました。

子育てタクシーに関しては、駄目な話も聞いていたのだけど、
うちが登録したところはとてもいいタクシー会社でした^^

バケモノの子

ちょっと前になりますが、映画「バケモノの子」を見てきました。
いつも行くシネコンは遠くて、何かあったらこわいので、
駅前にある小さな映画館で見ることに。

バケモノの子 (角川文庫)

バケモノの子 (角川文庫)

今回のお話は、
子供の成長だけでなく、それと一緒に親も成長していく、
というメッセージがこめられていたようでしたね。
まさに、これからのヨメがその状況に身を置くわけで^^;

大逆転裁判プレイ中。

ゲームはほとんどやらないヨメなのですが、
大きなお腹で動くことのままならない妊娠中の無聊を慰めるため、
大逆転裁判」をプレイ中です^^

発売日からかれこれ1か月近く経とうとしていますが、
ようやく最終章にたどり着いた感じ。

*****

実はこれより前に、世間で絶大なるブームを巻き起こしている
妖怪ウォッチ」をプレイしていたのですが、
クリアする前に飽きてしまいました^^;
あれ?なんでこんなにブームになっているのに、ヨメは飽きてるの?