富士は日本一の山〜(その3)

元祖7合目〜8合目〜9合目

万年雪


 
もうヘトヘト・・・


 
12時、9合目到着。すでに出発してから7時間。標高は3460メートル!足の疲れは限界を超えていた。
山小屋では荒々しく布団干し。万年雪で冷やされた飲み物も売っていた。ここまでくると500mlペットボトルは500円、携帯酸素はなんと1500円!!もともと2Lの水分を持ってきていたけど、天気のよさもあって、休憩のたびに飲んでいたらあっという間になくなってしまった。1本500円のペットボトルを購入。あと200円払ってトイレに入った。


頂上はもう目の前!・・・目の前?


9合目〜9合5勺
 

もうコースタイムもへったくれもない。1時間かけて9合5勺まで登った。


9合5勺〜10合目

10合目を見上げる。人が米粒のよう。遠っ・・・orz


 
雲は相変わらず芸術品だった。



10合目を見上げる。??(・■・;) 全然頂上が近づかないよーー!!


本当に最後は辛くて辛くて、たくさん休み休み登った。あとちょっとというのはわかっているのに、膝はガクガク、モモの付け根は曲げると痛い。足の親指は圧迫痛といった状態で、体はもう言うことを聞かない。このあたりになると道脇は屍累々(寝ている人続出)だった。


そして・・・



13時43分、10合目鳥居到着!!
やったーー!やったよーー!!ヽ(゜▽゜*)乂(*゜▽゜)ノ バンザーイ♪
車から10合目まで約8時間かかって登りきった。標高3720メートル。こんなしんどい思いして体酷使したのって人生で初かもしれない。こんな辛い思いして登りきったらこれはもう達成感は言うまでもない。というより達成感しかなかった(あとはしんどいときついだけ)。


私が足を引っ張ってしまったので、山頂ではあまりゆっくりしている暇がなかった。
水がもうないからまた500円のペットボトルを買って、山小屋で休憩(買い物すると休憩できる)。お昼ごはんを食べたいけど、疲労困憊でそんな食欲もなく、さりとてご飯を食べないと下りに耐えられない。無理やりカロリーメイトとお菓子を食べた。持ってきた暑中見舞いを投函し(富士山の風景印を押印してもらえる)、火口を見学、記念撮影して、早々に下山に入る。


 
浅間神社と山小屋。



実はあそこが本当の頂上!あそこが3776メートル。”みななろー”ですよ。でももうあそこまで歩く余裕はなかった。お鉢周りなんて持っての外。


 
火山口。迫力あった。


 
夏の雲。



さようなら富士山。


下山

はい!
というわけであっという間に下山です。嘘です。下りは5時間かかりました!!膝も腰ももうボロボロです・・・orz
しかも、ここから車まであと4キロ歩かなくちゃいけないわけで・・・。もう本当に最後の4キロが地獄の道行きでした・・・日が暮れてしまったので周囲は真っ暗、行けども行けども車に辿り着かず(このまま車まで辿り着けないんじゃないの!?)と半ば呆然としながらただ黙々と歩いたのでした(他の子たちは元気だった・・・さすが一回り以上違うだけあるなぁ)


帰りはサウナに寄って汗を流し、ご飯を食べて、帰りました。


≪感想≫
この日記の中でもずっと書いてますが、本当に本当にきつかったです。それは想像以上でした!
準備を万全にして行ったつもりだったけど、行ってわかることも色々あった。
まず行動食はおせんべいやチョコは体が受け付けなかった。ウィダーインゼリーのようなゼリー状のものがいい。疲れて租借する力もなくなってくるので。またパンよりはおにぎりの方が食べたい気持ちになった。水は最終的に3L近く必要になりました。これは天気がよかったせいもあると思うけど。とにかく上りも下りも天気に恵まれて、汗がぼたぼた落ちるくらいでした。でもレイヤーを気をつけた所為か背中の汗はそれほど気にならなかったです。レイヤリングって大事!
軍手は必須です!岩場に手をつくこともあるので怪我防止になるし、日焼け対策にもなる(後輩は手の甲から7分のところまで見事な日焼けになってしまっていた)。日焼けは首筋、首元も気をつけないとやられる。


足の筋肉痛が治るのに3日かかりました。今も足の親指の圧迫痛は完全には取れてません。帰ってきた次の日の階段昇降のきつかったこときつかったこと!これが本当の生まれたての小鹿みたいってやつだな!って思いました。


もう1度登りたいか?と聞かれたら正直迷う。今は辛さを知ってしまったから。でも、山頂まで行かなくても途中までならまた行ってもいいかなと言う気がする。山頂はもう制覇したのだし、今度は途中までを楽しむのもありという気がした。


≪お土産≫
お土産を買っている暇がなかったので、たいしたものがありません。

ピンバッチと絵葉書


≪おまけ≫

持って帰ってきたペットボトルが、気圧の関係で逆にベコってました。思わぬ実験になったw